手しごとのコラム

13. 実用的に楽しむ、現代の土間。

13. 実用的に楽しむ、現代の土間。

土間。それは、かつての日本家屋の多くには当たり前のように備えられ、
農作業や作物の貯蔵、道具の収納などに用いられてきた空間です。
しかし、日本人のライフスタイルの変化とともに、
その姿を見ることは少なくなりました。

でも、伝統的な日本家屋の修繕や設計を手がけてきた私たちの視点から見れば、
土間というスペースには、現代にも通用する可能性と魅力が秘められています。
実際、"インナーテラス"という呼び名で、
設計に取り入れている住宅会社も増えてきました。

現代の土間=インナーテラスの特徴は、
室内と屋外をつなぐ中間の場であるところ。
例えば自転車やゴルフ用品、アウトドアグッズのお手入れ、
家庭菜園の収穫など、土足のままでやりたいけど、
屋根がある方がいいなあ・・・という作業には、うってつけの空間になります。

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また、インナーテラスを南向きに設えることで、
光や風を大きく取り込み、開放感を高めるという設計も人気です。
お客様を迎える空間として、玄関にインナーテラスをプラスすることで、
家全体の印象が変わるというのも大きな魅力ではないでしょうか。

室内と屋外をつなぐこと。生活によりそった機能を備えていること。
人を迎え、人が集まる場をつくること。
時代が変わり、ライフスタイルが大きく変化しても、
私たちの大先輩である日本の大工たちがつくり出した土間の魅力は、
今も脈々と息づいている。私たちは、そんな想いを込めて、
現代の土間=インナーテラスのデザインに取り組んでいます。

- 記事リスト
45. 美しさや特徴を引き立てる、柾目のレッドシダー。
44. 大工と人との関係を深める、「こども大工さん」。
43. 暮らす人の心に寄り添う、現代の「床の間」。
42. 日々触れる「建具」にこそ、一工夫を。
41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。
40. 家と一緒に、季節を楽しむ。
39. 「和紙」の魅力、「壁紙職人」の腕。
38. 百年先まで続く価値を持つ「欅」の魅力。
37. 大工たちが"一番"に望むこと。
36. 家という"物"を大切に扱うために。
35. 人と大工の関係性が、郷土愛を育む。
34. "対話"ではじめる、大工の育成。
33. 思い出を、"思い返す時間"を楽しむ。
32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。
31. 絵を飾る。それだけで暮らしが変わる。
30. 住むほどに、価値が磨かれていく家。
29. 技術を継承し、存在を伝え続けるために。
28. 千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
27. 思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
26. 「家は道具である」という視点
25. 木の「個性」を見極める在来工法。
24. 目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
23. 私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
22. 家守として、地域のためにできること。
21. 伝統の技が息づく「現代の和室」。
20. 光を取り込む知恵と工夫。
19. あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
18. コミュニケーションを育む「本棚」。
17. 美しさの基準をつくる、パウダールーム。
16. 「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
15. 風を感じて、家をつくる。
14. キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
13. 実用的に楽しむ、現代の土間。
12. 花を飾る。季節と暮らす。
11. 庭の景色と、家づくりの関係性。
10. 家具から家を考える、ということ。
9. 新年を迎えるかたち。
8. 年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
7. 霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
6. 「上棟式」という特別な時間。
5. 私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
4. 大工として神社の仕事に関わるということ。
3. 幸手の桜・権現堂桜堤
2. 「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
1. 新ブランド『芦葉工藝舎』について