手しごとのコラム

11. 庭の景色と、家づくりの関係性。

11. 庭の景色と、家づくりの関係性。

例えば、同じ広さ、同じ形状の土地に家を建てる場合でも、
地域の環境や住居の並びなど、周辺の景観によって、
家の印象はまったく変わってくるもの。

だから私たちは、単に家を建てるだけではなく、
屋根の傾斜や庭の構造、柵の位置など、家と景観の調和......
伝統的な言葉で言う「屋敷構え」のことまでを視野に入れたご提案を行っています。

特にこだわっているのが、四季のうつろいを大切にした庭の風景です。
庭は、住む人のみならず、その場所を訪れるすべての人の心に潤いを与えてくれる場所。
花の咲く時期はもちろん、樹木や草木が最も映える位置や角度、
季節や土地の周辺環境との相性まで考えたご提案をしています。

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また、植物は、季節を重ねるごとに姿を変えていくものです。
春、夏、秋、冬と一年を通じて楽しむだけでなく、
10年先、20年先、やがてこの家で暮らす人々が成長し、
新しい世代の人間がこの家で過ごす...
そこまで考えながら、いつの時期でも、
どの時代でも美しいと感じる景観をつくり上げていきます。

季節を感じる風景の中で織りなす日常は、
「あのときは、桜が満開だった」「銀杏が咲いている頃に...」などと、
思い出話も鮮やかに蘇らせてくれることでしょう。

その家に住む人が心から納得し、
何度季節を繰り返しても楽しめる景色をつくること。
それが私たちの大工、そして現代の家守の仕事でもあるのです。

- 記事リスト
45. 美しさや特徴を引き立てる、柾目のレッドシダー。
44. 大工と人との関係を深める、「こども大工さん」。
43. 暮らす人の心に寄り添う、現代の「床の間」。
42. 日々触れる「建具」にこそ、一工夫を。
41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。
40. 家と一緒に、季節を楽しむ。
39. 「和紙」の魅力、「壁紙職人」の腕。
38. 百年先まで続く価値を持つ「欅」の魅力。
37. 大工たちが"一番"に望むこと。
36. 家という"物"を大切に扱うために。
35. 人と大工の関係性が、郷土愛を育む。
34. "対話"ではじめる、大工の育成。
33. 思い出を、"思い返す時間"を楽しむ。
32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。
31. 絵を飾る。それだけで暮らしが変わる。
30. 住むほどに、価値が磨かれていく家。
29. 技術を継承し、存在を伝え続けるために。
28. 千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
27. 思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
26. 「家は道具である」という視点
25. 木の「個性」を見極める在来工法。
24. 目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
23. 私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
22. 家守として、地域のためにできること。
21. 伝統の技が息づく「現代の和室」。
20. 光を取り込む知恵と工夫。
19. あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
18. コミュニケーションを育む「本棚」。
17. 美しさの基準をつくる、パウダールーム。
16. 「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
15. 風を感じて、家をつくる。
14. キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
13. 実用的に楽しむ、現代の土間。
12. 花を飾る。季節と暮らす。
11. 庭の景色と、家づくりの関係性。
10. 家具から家を考える、ということ。
9. 新年を迎えるかたち。
8. 年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
7. 霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
6. 「上棟式」という特別な時間。
5. 私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
4. 大工として神社の仕事に関わるということ。
3. 幸手の桜・権現堂桜堤
2. 「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
1. 新ブランド『芦葉工藝舎』について