コラム

技術を継承し、存在を伝え続けるために。

技術を継承し、存在を伝え続けるために。

「現代の家守」を名乗る私たちの使命は、
手刻みや在来工法、数寄屋造りや書院造りなど、
日本の伝統的な家づくりの技術や魅力を後世へ伝えること。

近年は品質や伝統よりも安さや手軽さが重視されるようになり、
家の在り方や求められるものも変化してきました。
孫やひ孫の代まで暮らせる丈夫な家をつくる必然性は減り、
自然に囲まれた暮らしや和室で生活することの興味は薄れ、
地鎮祭や上棟式などの儀式を行わない人も増えているようです。

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そうした時代のニーズに合わせていくことはもちろん大切。
しかし、どんなに腕の良い大工を育てようとも、
私たちが先代から受け継いできた技法や理念を発揮できていなければ、
本当の意味で技術を継承できたとは言い切れません。

伝統的な家づくりの文化を後世に遺すためには、
作り手側のみならず、実際に家に住むお客様にも
木造住宅の魅力を伝えることが必然だと考えています。

なぜ、私たちが手刻みや在来工法の技術を大切に守り続けているのか。
近年選ばれている家づくりの手法とどう違うのか。
長い目で見たときに、どんな違いや変化が生じるのか......。

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お打ち合わせの際には、先代より受け継いできた伝統の真髄を丁寧に説明し、
お客様のご要望や理想と上手く調和したご提案を心がけています。

「木の温もりを大切にした家に住むのも居心地が良さそう」
「土間のある暮らしも落ち着いていて良いね」
「数寄屋造りの家なら季節の変化を感じられそう」

心からそう感じてくれるお客様を、一人、また一人と増やしていくこと。
それもひとつの技術継承の在り方であると私たちは考えています。

記事リスト
住むほどに、価値が磨かれていく家。
千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
「家は道具である」という視点
木の「個性」を見極める在来工法。
目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
家守として、地域のためにできること。
伝統の技が息づく「現代の和室」。
光を取り込む知恵と工夫。
あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
コミュニケーションを育む「本棚」。
美しさの基準をつくる、パウダールーム。
「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
風を感じて、家をつくる。
キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
実用的に楽しむ、現代の土間。
花を飾る。季節と暮らす。
庭の景色と、家づくりの関係性。
家具から家を考える、ということ。
新年を迎えるかたち。
年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
「上棟式」という特別な時間。
私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
大工として神社の仕事に関わるということ。
幸手の桜・権現堂桜堤
「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
新ブランド『芦葉工藝舎』について