手しごとのコラム

41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。

41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。

2018年12月に発表された今年の漢字は「災」。
文字通り、2018年は日本各地で大規模な自然災害が起きた年でした。

日本は、地震大国と呼ばれるほど地震が起きやすい地域です。
そうした環境でも、強く永く住める家をつくること。
それが、先代の大工たちが目指した家づくりの在り方でした。
その歴史の中で確立された技術が「木組み」です。

木組みとは、釘などの金物を一切使わず、
木の柱を組み合わせて家の骨組みをつくっていく、日本独自の建築技術。

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木は、組み合わせることで、より頑丈でしなやかになります。
地震が起きれば、木組みと木材の柔軟さで地震力を受け止め倒壊から家を守り、
その衝撃を地面へと受け流す......つまり、強靭さに優れた構造になるのです。
家づくりをはじめ、日本のさまざまな伝統建築にも活用されており、
中には百年以上、千年以上と、そのかたちを保ち続けているものもあります。

私たちはこの木組みの技術を磨くことで、
木の強さを最大限に引き出し、地震に強い家をつくり続けてきました。

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しかし、近年の日本は 災害が反復的に繰り返されるようになり、
家にもより強靱な構造が求められるようになってきました。
そこで私たちは、木組みの構造をさらに引き立てる研究や、
制震構造を取り入れるなど、「現代の木組み」を確立してきたのです。

先代の大工より継承した「木組みの教え」を、
現代の風土に合わせて次の世代へと伝えていく......

日本の天災に強い家をこれからもつくり続けていきます。

- 記事リスト
45. 美しさや特徴を引き立てる、柾目のレッドシダー。
44. 大工と人との関係を深める、「こども大工さん」。
43. 暮らす人の心に寄り添う、現代の「床の間」。
42. 日々触れる「建具」にこそ、一工夫を。
41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。
40. 家と一緒に、季節を楽しむ。
39. 「和紙」の魅力、「壁紙職人」の腕。
38. 百年先まで続く価値を持つ「欅」の魅力。
37. 大工たちが"一番"に望むこと。
36. 家という"物"を大切に扱うために。
35. 人と大工の関係性が、郷土愛を育む。
34. "対話"ではじめる、大工の育成。
33. 思い出を、"思い返す時間"を楽しむ。
32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。
31. 絵を飾る。それだけで暮らしが変わる。
30. 住むほどに、価値が磨かれていく家。
29. 技術を継承し、存在を伝え続けるために。
28. 千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
27. 思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
26. 「家は道具である」という視点
25. 木の「個性」を見極める在来工法。
24. 目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
23. 私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
22. 家守として、地域のためにできること。
21. 伝統の技が息づく「現代の和室」。
20. 光を取り込む知恵と工夫。
19. あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
18. コミュニケーションを育む「本棚」。
17. 美しさの基準をつくる、パウダールーム。
16. 「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
15. 風を感じて、家をつくる。
14. キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
13. 実用的に楽しむ、現代の土間。
12. 花を飾る。季節と暮らす。
11. 庭の景色と、家づくりの関係性。
10. 家具から家を考える、ということ。
9. 新年を迎えるかたち。
8. 年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
7. 霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
6. 「上棟式」という特別な時間。
5. 私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
4. 大工として神社の仕事に関わるということ。
3. 幸手の桜・権現堂桜堤
2. 「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
1. 新ブランド『芦葉工藝舎』について