コラム

住むほどに、価値が磨かれていく家。

住むほどに、価値が磨かれていく家。

"高級感のある空間"と聞くと、
みなさんはどんな空間をイメージするでしょうか。

シャンデリアやアンティークの家具が並ぶクラシカルな客間、
ホテルのスイートルームのようなラグジュアリーなリビング、
伝統的な床の間がある和室、ハイブランドショップの店内......

世の中にはさまざまなジャンルの高級感が存在し、
その定義は国や時代、人々の価値観によって千差万別。
そこで今回は、芦葉工藝舎が考える高級感についてお話ししたいと思います。

私たちにとって高級感とは、
豪華な造りや高級素材をふんだんに使うことではなく、
人が長く住み続けることによって、より価値を増したもののこと。

みなさんは、寺院や神宮、お城のような何千年も前に建てられた建物に、
"神々しさ"や"威厳"を感じることはありませんか。

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人々に長く大切に使われることで生み出されたあの空気感こそ、
私たちが考える最上の価値なのです。

どんな家も、完成した瞬間は新鮮で美しい空気をまとっていますが、
その"新しさ"は、限定的な価値でもあります。

完成時の美しさがその家の最高の状態なのではなく、
人が住み続けることで、より魅力が増していく家をつくりたい。
そう思って私たちは、常に"本物であること"にこだわってきました。

国産の杉や檜、和紙など"本物の素材"だけを選び、
何代にもわたって受け継がれた"本物の技術"を使って建てていく......
そうやって家全体を洗練させることで、木材の湾曲や変色など、
家全体の経年変化さえも美しいと感じる家をつくってきたのです。

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先述した神社仏閣の他にも、
何百年と大事に守られてきたことで情緒を増した京都の街並み、
長く熟成させることで味に深みがでるワイン、
使い込むほど味わいがでる革素材の鞄......
年月が経つにつれて、"古くなる"のではなく"良くなる"ものはたくさんあります。

私たちの手がける家も、年月と共に魅力が増す存在でいられるよう、
これからもずっと技術を追求して参ります。

記事リスト
絵を飾る。それだけで暮らしが変わる。
技術を継承し、存在を伝え続けるために。
千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
「家は道具である」という視点
木の「個性」を見極める在来工法。
目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
家守として、地域のためにできること。
伝統の技が息づく「現代の和室」。
光を取り込む知恵と工夫。
あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
コミュニケーションを育む「本棚」。
美しさの基準をつくる、パウダールーム。
「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
風を感じて、家をつくる。
キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
実用的に楽しむ、現代の土間。
花を飾る。季節と暮らす。
庭の景色と、家づくりの関係性。
家具から家を考える、ということ。
新年を迎えるかたち。
年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
「上棟式」という特別な時間。
私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
大工として神社の仕事に関わるということ。
幸手の桜・権現堂桜堤
「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
新ブランド『芦葉工藝舎』について