手しごとのコラム

10. 家具から家を考える、ということ。

10. 家具から家を考える、ということ。

家を建てる際、内装や外装には
自分の好みや住み心地にもこだわりたいもの。
しかし家のつくりだけで、本当に心地良い暮らしは実現するでしょうか。

芦葉工藝舎では家自体の構造はもちろん、
日々の生活に欠かせない「家具」も家の一部であると考え、
設計段階から家具のことまで視野に入れ、家づくりを進めます。

なぜなら家具は、「いえぐ」とも読めるほど、家との関わりが深い道具。
家と家具との相性は、心地よい家づくりにおいて大事な要素だと考えているからです。

私たちは家を設計する際、お客様が日々の生活をどう過ごしたいのか、
これまでどんな生活を歩んできたかを知ることからはじめます。

愛着ある家具を活かせる家を希望する方や、
新しい家では雰囲気を一新したいけれど、
長年使い続けてきた家具を処分したくはない方、
嫁入り道具の桐箪笥を新しい家に合わせてリメイクして使いたい、
という方もいらっしゃいます。

これらの声はほんの一例で、お客様によって、
家具への思い入れやこだわりは本当に様々。

過去には、完成した家の窓や扉からは出し入れできないほど、
大きなソファーを持ち込みたいと希望した方もいらっしゃいました。
そのような場合は、骨組みが完成し、屋根を取り付けた段階で家具を持ち込み、
家具をお守りしながら、家づくりをすすめます。

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ときには、家を建てる際に製材した木材と同じものを使い、
お客様の好みや家との相性に合わせた、
オリジナルの家具をおつくりすることもあります。

世の中には多種多様な家具が流通していますが、
居心地の良い空間をつくるためには、
流行の家具を選ぶよりも、住む人の生活スタイルや、
暮らしの理想をきちんと考え見極めることが大切。

私たちがお客様のこだわりや、暮らしとの相性を大事にしているのは、
家と家具、さらには住む人が一体となるような、
居心地の良い家づくりを実現するためなのです。

- 記事リスト
47.地域工務店が生み出す、出会いの場、地域の輪。
46. 「豊かな住まい方」を提案するコンセプトハウス
45. 美しさや特徴を引き立てる、柾目のレッドシダー。
44. 大工と人との関係を深める、「こども大工さん」。
43. 暮らす人の心に寄り添う、現代の「床の間」。
42. 日々触れる「建具」にこそ、一工夫を。
41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。
40. 家と一緒に、季節を楽しむ。
39. 「和紙」の魅力、「壁紙職人」の腕。
38. 百年先まで続く価値を持つ「欅」の魅力。
37. 大工たちが"一番"に望むこと。
36. 家という"物"を大切に扱うために。
35. 人と大工の関係性が、郷土愛を育む。
34. "対話"ではじめる、大工の育成。
33. 思い出を、"思い返す時間"を楽しむ。
32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。
31. 絵を飾る。それだけで暮らしが変わる。
30. 住むほどに、価値が磨かれていく家。
29. 技術を継承し、存在を伝え続けるために。
28. 千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
27. 思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
26. 「家は道具である」という視点
25. 木の「個性」を見極める在来工法。
24. 目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
23. 私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
22. 家守として、地域のためにできること。
21. 伝統の技が息づく「現代の和室」。
20. 光を取り込む知恵と工夫。
19. あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
18. コミュニケーションを育む「本棚」。
17. 美しさの基準をつくる、パウダールーム。
16. 「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
15. 風を感じて、家をつくる。
14. キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
13. 実用的に楽しむ、現代の土間。
12. 花を飾る。季節と暮らす。
11. 庭の景色と、家づくりの関係性。
10. 家具から家を考える、ということ。
9. 新年を迎えるかたち。
8. 年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
7. 霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
6. 「上棟式」という特別な時間。
5. 私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
4. 大工として神社の仕事に関わるということ。
3. 幸手の桜・権現堂桜堤
2. 「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
1. 新ブランド『芦葉工藝舎』について