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ウッドデッキなどによく使われている、
「レッドシダー」という木材をご存じでしょうか。
主に北米地方などで見受けられる自然木で、
通称「米杉」といわれるヒノキ科の樹木です。
この米杉も日本を代表する秋田杉や屋久杉と同じく、
強い赤みが特徴で、木目が美しく耐久性が強いなど、
その希少性が個性豊かな空間を生み出してくれると、
近年、住宅業界で注目を集めています。
しかし、市場に出回っているレッドシダーの板材は
年輪の中心から逸れた部分を切り落とす板目(いため)のものが多く、
それらは、数年経つと収縮や反りが生じやすいという問題があります。
また、定期的にオイルを塗るといったメンテナンスが必要であるなど、
お客様にかかる負担が大きいという難点もありました。
そこで私たちは、お客様の声に応え、尚且つより良い家をつくるため、
レッドシダーの原木を探し出すことからはじめたのです。
その理由は、柾目挽(まさめびき)のレッドシダーを集めるため。
柾目挽とは木の芯を避けて、中心付近から狙いを定めて製材をした板材のことで、
真っ直ぐで平行な木目模様の美しさと、
収縮や反りといった狂いがほとんどない頑丈さが特徴です。
ひとつの原木から柾目板を採取する際、
多くのロスが発生いたします。
それでも、良い家をつくるためには柾目板が欠かせないと考え、
芦葉工藝舎では、選りすぐりのレッドシダーの原木を収集しています。
※柾板のレッドシダー材で制作した外壁と玄関ドア
柾目のレッドシダーは私たちのコンセプトハウスにも使用しており、
メンテナンスをしやすいよう交換できる設計にするなど、
一つひとつの板材に工夫を凝らしています。
レッドシダーの色味を自分の目で確かめてみたい、
どんな風に使われるかを知りたいなどのご要望があれば、
ぜひ芦葉工藝舎までご連絡ください。
コンセプトハウスで実際に使用している現場を見学することも可能ですし、
私たちの方からも、樹木の特徴ついてしっかりとご説明いたします。