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代々受け継いできた家づくりの技術を、次の世代へと継承すること。
それも、私たち”家守”の使命です。
昔から、職人の仕事は背中を見て覚えるものだと言いますが、
その背中を次の世代に見えやすくすること、そしてときには、
しっかり向き合うことも大切だと考え、日々の指導にあたっています。
芦葉工藝舎では、新しい大工が入社したときは
代表である私が直接、創業の精神、企業理念、
そして仕事の意義や流れを通し、感動をつくりあげることを説明しています。
これを「社長塾」と呼び、実施しています。
その際に気をつけているのが、技術や経験を持った”今の自分”ではなく、
“新人だった頃の自分”の気持ちで対話するということ。
そうやって、半年、一年と向き合い続けていると、
いつの間にか、本音で語り合えるようになり、
目を見るだけで、感情が伝わってくるようになるのです。
確かに、時間や労力はかかります。
さらに言えば、向き合うだけでは技術を継承することもできません。
それでも、こうした時間をとることは、
一人前の”家守”を育てるために欠かせないと考えています。
また、新人の育成には芦葉工藝舎の大工全員が関わっていますが、
指導という立場を経験することで、彼らもさらなる成長を見せてくれています。
その姿を見て、大工は一生成長できる仕事であると実感するばかりです。
家づくりに携わるようになって20年以上が経つ私も、まだまだ成長過程です。
芦葉工藝舎のさらなる進化に、みなさまぜひ、ご期待ください。