手しごとのコラム

64.棟梁は、完成後もずっと、お客さまと関わっていく。

64.棟梁は、完成後もずっと、お客さまと関わっていく。

私たちにとって家づくりとは、「お引渡しをして終わり」ではありません。
完成してからも、住み心地はどうか、気になることはないか、何か問題はないか......
日々の生活を快適に送れるよう、1年、3年、5年、10年......と、
定期的にお客さまの家を訪問し、点検しています。

訪問するのは、その家を建てた棟梁本人。
お客さまにとって、施工期間から交流を持つ棟梁こそ、
最も信頼できる存在であると考えているからです。

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「実は、この壁に棚があればいいなと思うのだけれど」
「最近、雨が続いているせいか床下が気になってしまって」

そんな声にその場ですぐ対応できるのは、家づくりを手がけた棟梁だからこそ。
彼らは、壁の向こう側にどんな素材が使われているか、床下がどういう構造なのかなど、
家のすみずみまで熟知しているからこそ、瞬時に判断して行動できるのです。

「お茶を飲みながら世間話をして......」
「"久しぶり"と迎えていただいてとても嬉しかったです」
「僕が完成時にお渡しした手紙を、家に飾ってくださっていたんですよ」

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そう言って、いつも嬉しそうな表情でお客さまの家から帰ってくる棟梁たち。
彼らの責任感があるからこそ、それがお客さまに伝わり、
信頼と安心をいただいていると強く感じます。

よりよい家を保つためにも、
お客さまとの信頼を深めるためにも。
定期点検は、私たちにとっても、お客さまにとっても、
かけがえのない時間であると考えています。

- 記事リスト
65.木材を、余すことなく、家と地域に還元していく。
64.棟梁は、完成後もずっと、お客さまと関わっていく。
63.真の美しさを求めるには、まず自らの仕事場から。
62.街の新しい景色をつくる。2棟目のコンセプトハウス
61.現場での行動が、地域の風景になる瞬間。
60.相手への思いやりが、成長をつくる。
59.土間を活かして、暮らしを満喫する。
58.アウトドアリビングで、日常に新鮮さを。
57.仕事をする空間を、暮らしの中に創って行く。
56.庭から生まれる、暮らしの価値。街の景色。
55.これからも、地域の場であり続けるために。
54.「育てる」ことで気づく、己の成長。
53.家に対する愛着を、のこして、新しく。
52.日本人が慣れ親しんだ、やわらかな灯り。
51. 120年前の大工が込めた想いを紐解く。
50.手づくりのコラム 50回掲載の節目によせて
49.「ギャラリー」は、地域の人たちの交流地点。
48.木と共に経年変化していく、「革細工の引手」。
47.地域工務店が生み出す、出会いの場、地域の輪。
46. 「豊かな住まい方」を提案するコンセプトハウス
45. 美しさや特徴を引き立てる、柾目のレッドシダー。
44. 大工と人との関係を深める、「こども大工さん」。
43. 暮らす人の心に寄り添う、現代の「床の間」。
42. 日々触れる「建具」にこそ、一工夫を。
41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。
40. 家と一緒に、季節を楽しむ。
39. 「和紙」の魅力、「壁紙職人」の腕。
38. 百年先まで続く価値を持つ「欅」の魅力。
37. 大工たちが"一番"に望むこと。
36. 家という"物"を大切に扱うために。
35. 人と大工の関係性が、郷土愛を育む。
34. "対話"ではじめる、大工の育成。
33. 思い出を、"思い返す時間"を楽しむ。
32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。
31. 絵を飾る。それだけで暮らしが変わる。
30. 住むほどに、価値が磨かれていく家。
29. 技術を継承し、存在を伝え続けるために。
28. 千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
27. 思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
26. 「家は道具である」という視点
25. 木の「個性」を見極める在来工法。
24. 目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
23. 私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
22. 家守として、地域のためにできること。
21. 伝統の技が息づく「現代の和室」。
20. 光を取り込む知恵と工夫。
19. あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
18. コミュニケーションを育む「本棚」。
17. 美しさの基準をつくる、パウダールーム。
16. 「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
15. 風を感じて、家をつくる。
14. キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
13. 実用的に楽しむ、現代の土間。
12. 花を飾る。季節と暮らす。
11. 庭の景色と、家づくりの関係性。
10. 家具から家を考える、ということ。
9. 新年を迎えるかたち。
8. 年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
7. 霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
6. 「上棟式」という特別な時間。
5. 私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
4. 大工として神社の仕事に関わるということ。
3. 幸手の桜・権現堂桜堤
2. 「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
1. 新ブランド『芦葉工藝舎』について