65.木材を、余すことなく、家と地域に還元していく。
国産のスギ、ヒノキ、ケヤキ......
芦葉工藝舎では、選りすぐりの木材だけを使用して家をつくっています。
しかし、素材を整える中でどうしても生まれてしまうのが端材です。
余りものとはいえ、処分してしまうだけではもったいないと、
それらをひとまとめにしてギャラリーの前でみなさまにお配りすることに。
すると、ただの余りものだった端材を通じて、
たくさんの新しい出会いへとつながるようになったのです。
家づくりの過程で生まれた木の端材や屑は、
薪ストーブの薪や畑の肥料、BBQの着火剤やたき火用としてなど、
ご家庭内のさまざまな用途で再利用することができます。
その評判が地域のみなさまに伝わり、
一人、また一人と持って行ってくださる方が現れたのです。
同時に、「いつも通っているギャラリーの前に置いてあったので気になって」
「薪が手に入ると噂に聞いてきましたが、とても素敵な場所ですね」など、
声をかけていただく機会も増えてきました。
今までも、ギャラリー運営やイベント出店などを通じて
地域のみなさまとつながる場を大事にしてきましたが、
この端材の再利用を通じても、新しいつながりが生まれていきそうです。
端材を置くタイミングは不定期ではありますが、
芦葉工藝舎ではいつでも、ギャラリーでの見学を受け付けています。
「何となくずっと気になっていて」「ちょっと覗いてみたくて」
そんな風に、気軽に立ち寄っていただければと思います。