手しごとのコラム

48.木と共に経年変化していく、「革細工の引手」。

48.木と共に経年変化していく、「革細工の引手」。

みなさんは、革細工の小物を使用したことがありますか。
革は、その種類や職人の腕、持ち主の使い方によって、
風味や使い勝手、見た目の印象が大きく変わる素材。
鞄や財布、名刺ケースなど、日用品として持たれることが多く、
愛用すればするほど、親しみが湧いてくるものとして知られています。

長く使うことによって生まれる愛着や個性は、
まさに私たちが目指す家づくりの在り方と同じ。

私たちが家づくりに扱う木は、
年月と共に色に深みが増し、風合いが出てきたり、
傷がついても、むしろ味わいが増して木に表情が出てきたりと、
時が経てば経つほど、その家に暮らす人々に合わせて変化していきます。

木と革、それぞれの経年変化から生まれる美しさを調和できないかと考え、
私たちは、家づくりに革の素材を取り入れることにしました。

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そのひとつが、"建具や収納の取手や引手を革でつくる"という方法です。
一見するとその滑らかさや柔らかさが目立つ革素材ですが、
重たい荷物を入れる鞄の持ち手に使われるなど、非常に丈夫。
その性質を活かして、建具に取り付ける取手と引手に活用したのです。

一般的には、金属などの固い材質が選ばれていますが、
それを革細工にすることで、部屋の雰囲気が一気に柔らかな印象に。
また、少しずつ手に馴染んでいくため、使い勝手も良くなっていきます。

木や土壁と同じように、その家の生活に合わせて経年変化していく革の取手。
きっと、使えば使うほど、愛着が増していくことでしょう。

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実際に触れてみたいという方は、
芦葉工藝舎のコンセプトハウスで体験することができます。
また、ギャラリーでは、私たちが革の取手の製作を依頼している
革工房「journey」の製品を常設販売しているので、
そちらで革の質感や風合いを確かめることも可能です。

- 記事リスト
48.木と共に経年変化していく、「革細工の引手」。
47.地域工務店が生み出す、出会いの場、地域の輪。
46. 「豊かな住まい方」を提案するコンセプトハウス
45. 美しさや特徴を引き立てる、柾目のレッドシダー。
44. 大工と人との関係を深める、「こども大工さん」。
43. 暮らす人の心に寄り添う、現代の「床の間」。
42. 日々触れる「建具」にこそ、一工夫を。
41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。
40. 家と一緒に、季節を楽しむ。
39. 「和紙」の魅力、「壁紙職人」の腕。
38. 百年先まで続く価値を持つ「欅」の魅力。
37. 大工たちが"一番"に望むこと。
36. 家という"物"を大切に扱うために。
35. 人と大工の関係性が、郷土愛を育む。
34. "対話"ではじめる、大工の育成。
33. 思い出を、"思い返す時間"を楽しむ。
32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。
31. 絵を飾る。それだけで暮らしが変わる。
30. 住むほどに、価値が磨かれていく家。
29. 技術を継承し、存在を伝え続けるために。
28. 千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
27. 思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
26. 「家は道具である」という視点
25. 木の「個性」を見極める在来工法。
24. 目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
23. 私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
22. 家守として、地域のためにできること。
21. 伝統の技が息づく「現代の和室」。
20. 光を取り込む知恵と工夫。
19. あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
18. コミュニケーションを育む「本棚」。
17. 美しさの基準をつくる、パウダールーム。
16. 「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
15. 風を感じて、家をつくる。
14. キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
13. 実用的に楽しむ、現代の土間。
12. 花を飾る。季節と暮らす。
11. 庭の景色と、家づくりの関係性。
10. 家具から家を考える、ということ。
9. 新年を迎えるかたち。
8. 年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
7. 霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
6. 「上棟式」という特別な時間。
5. 私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
4. 大工として神社の仕事に関わるということ。
3. 幸手の桜・権現堂桜堤
2. 「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
1. 新ブランド『芦葉工藝舎』について