53.家に対する愛着を、のこして、新しく。
ひと昔前まで、「家をなおす」と言えば、
古くなったところだけを新しくする"リフォーム"が主流でした。
近年では、家の雰囲気や間取りまで一新してしまう
"リノベーション"のニーズが高まってきています。
ときには、いちから家を建てるよりも
高額な資金や高度な技術を要することがあるリノベーション。
そのため、リノベーションを希望していたけれど、
結局、解体して新しく建て直すことになった......
というケースは決して少なくないようです。
さらに、よく問題視されているのが、
その家を最初に建てたときの正確な情報がないということ。
骨組みがどうなっているのか、屋根の裏側はどうなっているのか、
どうしてこの素材を選んだのか......
技術を持っている職人でなければ、見極めるのが難しい場合があります。
しかし、「リノベーションがしたい」という想いは、
多くの場合、「今ある家を大切にしたい」という愛着から生まれるもの。
その想いをないがしろにするわけにはいかないと、私たちは考えています。
子ども時代の思い出や、家族と過ごしたかけがえのないひととき......
長く積み重ねてきた愛着を、これからも深めていけるような
カタチに整えていくことも、私たち"家守"の役目。
つくられた時代、使用している素材、経年変化の状態......
一軒、一軒異なるため、リノベーションをすることは
新しく家をつくる以上に丹念な準備が必要です。
けれども、代々技術を受け継いできた芦葉工藝舎なら、
どの時代の、どんな職人が手がけた家でも、
その技術や想いを読み取り、現代風に蘇らせることができます。
リノベーションに関して悩んでいる方がいれば、ぜひ気軽にご相談ください。
その家に対する愛着や、どこを大切にのこしたいのかについて、
時間をかけて、じっくりと話し合っていきましょう。