74.リアルな現場の姿にこそ、芦葉工藝舎の価値がある。
芦葉工藝舎では、
ひとつの家が完成するたび写真家に撮影を依頼し、
作品集やSNSなどへ写真をアップしています。
その家が持つ真の美しさが表現された写真を見て、
これからはじまる新しい暮らしに想いが高まる人や、
私達に家づくりを任せたいと思ってくださる人がいます。
しかし、本当に「完成した美しさ」を伝えるだけでいいのか。
この仕事に誇りを持っているからこそ、そんな風に考えるようになりました。
家は、たくさんの職人が力を合わせてつくりあげるもの。
まっさらな土地に基礎を築き、何種類もの素材を組み上げ、
月日をかけて、季節をまたいで完成を目指していく......
そうした「過程」もまた、
家の価値のひとつではないかと思い至ったのです。
そこで私達は現場のリアルな風景を撮影し、
「お知らせ」にある「工事進捗」へ投稿するようにしました。
撮影を行うのは、実際に現場で働く管理棟梁本人。
撮影技術を持たない彼らが投稿する写真はすべて、
等身大の「生きた現場」です。
緩衝材や木材に囲まれた、まだ基礎さえもできていない土地の様子。
迫り来る雨に備え、急いで対策を進める大工達の姿。
木くずにまみれながら木材を丁寧に裁断する棟梁の背中......
投稿を重ねるうちに、
「うちの現場が掲載されてとても嬉しかったよ!」
「ちゃんと建ててくれていることが伝わって頼もしい」
といった声をお客様からいただく機会も増えてきました。
私達のありのままの姿を、待っていてくれる方がいる。
現場で働く職人たちにとってとても嬉しく、誇らしいことです。
「果たして、どんな反応があるのだろうか」
そんな迷いを抱きながらスタートした「工事進捗」。
完成した美しい家の写真とはひと味違う、
芦葉工藝舎の生の価値が伝わるコンテンツとなっています。
ぜひ、これからも末永くお楽しみください。