手しごとのコラム

9. 新年を迎えるかたち。

9. 新年を迎えるかたち。

新しい年と共に訪れる行事、お正月。
日本の伝統を守る私たちが、大切にしてきた文化のひとつです。

ここ幸手地域では、子どもが生まれて初正月を迎える際に、
その家の母方の実家から、女の子なら羽子板、男の子なら破魔弓を贈る習慣が、今も残っています。

また、年末に刈った餅米をついて、
お供えやお飾り用の「丸餅」や食事用の「のし餅」をつくり、
親戚や近所の方にお配りするのも、米の生産が盛んなこの土地ならでは。

お世話になっている人との繋がりが色濃く表れるこの時期は、
大工にとっても、お客様との関係を深める貴重な機会だと考えています。

私たちの場合、お客様のお宅を一軒ずつ訪問して挨拶を交わし、
餅の代わりに新しい年のカレンダーを配布するのが、毎年の定番です。

親戚や近所の人々が自然と集まり、新年の挨拶を交わす...
今の世の中だからこそ、この風景を、これから先もずっと大切にしていきたい。
だから私たちは、お正月の時期に限らず、
どんなときも「人が集まりやすい」「会話が弾む」家づくりを心がけています。

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例えば、庭に植える木に梅、紅葉、花水木、新緑や紅葉など、
四季折々の変化を感じるものをご提案するのは、
家族や来訪者さまとの会話のきっかけにつなげてほしいから。

この他にも様々な設計や仕組みをご提案し、
お客様のご要望に合わせながら、住む人の気持ちが和む家をつくっています。

今の時期なら、玄関に正月飾りの「しめ縄」や「門松」を飾るだけで、
たくさんの人との会話が生まれ、家の雰囲気も賑やかになるはず。
昔ながらの正月風景を大切に伝えていきたいですね。

- 記事リスト
47.地域工務店が生み出す、出会いの場、地域の輪。
46. 「豊かな住まい方」を提案するコンセプトハウス
45. 美しさや特徴を引き立てる、柾目のレッドシダー。
44. 大工と人との関係を深める、「こども大工さん」。
43. 暮らす人の心に寄り添う、現代の「床の間」。
42. 日々触れる「建具」にこそ、一工夫を。
41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。
40. 家と一緒に、季節を楽しむ。
39. 「和紙」の魅力、「壁紙職人」の腕。
38. 百年先まで続く価値を持つ「欅」の魅力。
37. 大工たちが"一番"に望むこと。
36. 家という"物"を大切に扱うために。
35. 人と大工の関係性が、郷土愛を育む。
34. "対話"ではじめる、大工の育成。
33. 思い出を、"思い返す時間"を楽しむ。
32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。
31. 絵を飾る。それだけで暮らしが変わる。
30. 住むほどに、価値が磨かれていく家。
29. 技術を継承し、存在を伝え続けるために。
28. 千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
27. 思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
26. 「家は道具である」という視点
25. 木の「個性」を見極める在来工法。
24. 目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
23. 私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
22. 家守として、地域のためにできること。
21. 伝統の技が息づく「現代の和室」。
20. 光を取り込む知恵と工夫。
19. あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
18. コミュニケーションを育む「本棚」。
17. 美しさの基準をつくる、パウダールーム。
16. 「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
15. 風を感じて、家をつくる。
14. キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
13. 実用的に楽しむ、現代の土間。
12. 花を飾る。季節と暮らす。
11. 庭の景色と、家づくりの関係性。
10. 家具から家を考える、ということ。
9. 新年を迎えるかたち。
8. 年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
7. 霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
6. 「上棟式」という特別な時間。
5. 私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
4. 大工として神社の仕事に関わるということ。
3. 幸手の桜・権現堂桜堤
2. 「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
1. 新ブランド『芦葉工藝舎』について