手しごとのコラム

32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。

32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。

私たち家守の役割は、家をつくり、家と家族の暮らしを末永く守り続けていくこと。
完成後も定期的に訪問して家全体の様子を確認し、
必要に応じて修繕していくことで、一棟一棟の家の寿命を延ばしてきました。

しかし、家というものはとても繊細な存在。
例え定期的にメンテナンスをしていたとしても、
住む人の暮らし方によっては寿命が大きく縮まってしまう場合もあるのです。

では、どう暮らせば家を長持ちさせることができるのか?
その答えは、「その家に住む人が愛着を持って家と接すること」だと考えています。

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「愛着を持つ」と言っても、特別なことは必要ありません。
窓や扉は静かに閉める、汚れたらすぐに掃除をする、
新鮮な空気を保つために定期的に換気をする......
このように、日常の動作一つひとつに丁寧な気持ちを込めていれば、
それだけで、家は家族の愛に応えるかのように長持ちしてくれるものです。

しかし、乱暴に扱ったり、汚れを放置したり、湿気を溜め込むなど、
家に負担をかけ続けてしまうと、家は本来の寿命さえ全うできなくなる可能性すらあります。

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「この家と長く付き合いたい」「いつまでも快適に暮らしたい」
そう考えている方はぜひ、家とじっくり向き合う時間を設けてみてください。
「壁紙が少しめくれているから張り替えよう」「床が少しくすんでいるから磨こうか」など、
改めて気づくことや、できることがあるはず。
きっと、向き合った分だけ家は生き生きと輝きを増し、長持ちしてくれることでしょう。

もちろん、屋根裏や床下、柱などの基礎部分、
その他、気になるところや普段目に見えない部分に関する手入れや修繕は、
私たち家守にお任せください。

- 記事リスト
47.地域工務店が生み出す、出会いの場、地域の輪。
46. 「豊かな住まい方」を提案するコンセプトハウス
45. 美しさや特徴を引き立てる、柾目のレッドシダー。
44. 大工と人との関係を深める、「こども大工さん」。
43. 暮らす人の心に寄り添う、現代の「床の間」。
42. 日々触れる「建具」にこそ、一工夫を。
41. 地震大国で確立された「木組み」の技術。
40. 家と一緒に、季節を楽しむ。
39. 「和紙」の魅力、「壁紙職人」の腕。
38. 百年先まで続く価値を持つ「欅」の魅力。
37. 大工たちが"一番"に望むこと。
36. 家という"物"を大切に扱うために。
35. 人と大工の関係性が、郷土愛を育む。
34. "対話"ではじめる、大工の育成。
33. 思い出を、"思い返す時間"を楽しむ。
32. 住む人の愛情で変化する「家の寿命」。
31. 絵を飾る。それだけで暮らしが変わる。
30. 住むほどに、価値が磨かれていく家。
29. 技術を継承し、存在を伝え続けるために。
28. 千年を超えて受け継がれてきた日本の「黄金比」。
27. 思い出を活かし、想いを受け継ぐ。
26. 「家は道具である」という視点
25. 木の「個性」を見極める在来工法。
24. 目には見えない心地よさ。"素材感"を磨き抜く。
23. 私たちが積極的に考える"パッシブデザイン"。
22. 家守として、地域のためにできること。
21. 伝統の技が息づく「現代の和室」。
20. 光を取り込む知恵と工夫。
19. あえて「子ども部屋」をつくらない理由。
18. コミュニケーションを育む「本棚」。
17. 美しさの基準をつくる、パウダールーム。
16. 「現代の家守」が手がけるリノベーションとは。
15. 風を感じて、家をつくる。
14. キッチンは"つくる場"から"過ごす場"へ。
13. 実用的に楽しむ、現代の土間。
12. 花を飾る。季節と暮らす。
11. 庭の景色と、家づくりの関係性。
10. 家具から家を考える、ということ。
9. 新年を迎えるかたち。
8. 年末の大掃除と、日頃のお掃除の関係。
7. 霜降の季節に寄せて・・・暖かな家づくりと、薪ストーブの話。
6. 「上棟式」という特別な時間。
5. 私たちが地鎮祭(じちんさい)を大切にする理由。
4. 大工として神社の仕事に関わるということ。
3. 幸手の桜・権現堂桜堤
2. 「現代の家守り」を目指して。古くて新しい挑戦。
1. 新ブランド『芦葉工藝舎』について