17. 美しさの基準をつくる、パウダールーム。
毎日使う場所ほど、自分のお気に入りの空間にしたいもの。
自室やリビングはもちろん、洗面所やトイレなどの場所も例外ではありません。
使いやすさに加えて、「心地よさ」や「癒やし」も追求したい。
そんな声とともにオーダーが増えている空間、
それがパウダールームです。
メイクや着替えなどの身支度を整えるパウダールームは、
1日の美の基準をつくる大切な場所。
だから私たちも、「美しさ」の基準をより高めて設計に臨んできました。
例えば、壁や床の継ぎ目をつくらないよう素材には無垢のみを使用し、
使う人の好みのカラーやスタイルを活かしたアクセントタイルを活用。
背丈に合わせて鏡や椅子を配置し、
安らぎを与えてくれる杉や檜を効果的に使用するなど、
そのスペースを最も多く使う人の目線を大切にしながら、
細部まで徹底して丁寧に仕上げていきます。
もちろん見た目だけではなく、使い心地にもあらゆる工夫を凝らしています。
屋外と変わらない自然な明るさが保ちながら、
空間の広さに合わせた間接照明を設置。
影にならない角度や位置を考え、
光が直接視界に入らない、メイクに適した明るさをつくりだします。
また、小物の出番が多いことから、
収納スペースは取り出しやすさ、仕舞いやすさまで考えた設計に。
使う人の背丈なども踏まえつつ、スムーズに身支度できるようにしています。
「誰がその場所を使うのか」「どんな気持ちでその場所を過ごしたいのか」など、
その家に住む人の特徴や想いを理解し、素材選びや設計段階から取り入れる。
そうすることで「居心地のよさ」「使いやすさ」のどちらも満たした、
お気に入りの空間を生み出しているのです。